日立・三菱重工の経営統合は幻だったのか?--中西宏明・日立製作所社長に直撃インタビュー

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


--日経新聞の報道を認めるような発言をしたが。

あのとき、僕はまだ新聞を見ていなかったんですよ。朝起きて外を見たら報道陣が押し寄せていた。新聞を取りに行こうと思ったが、人が多くて取りに行くことすらできない。会社にメールや電話で確認するのが精いっぱいで、見出しそのものも確認できない状況だった。(あの見出しを前提に発言したわけでは)ない。

--「夕方に発表する」と発言しましたが、何を発表する予定だった?

今は何も言えない、という意味ですよ。会社に行かなきゃいけないし、あんなに囲まれた中で何を話せばいいのか。

--統合という構想自体、そもそもなかった?

構想自体は年じゅうありますよ。どの相手とでも、いろいろある。当社だけで本当にグローバルに生き抜いていける企業になり切れるかというと、ハードルが非常に高い。だから毎日、みんなのお尻をたたいて頑張っているわけです。

--確認ですが、統合の構想は三菱重工との間にはない?

(三菱重工と)ではなくてね。どんな場合だって、相手によって難しさが必ずある。

--三菱重工を取り込みたい日立サイドの勇み足が、三菱重工のプライドを刺激して破談に至った、と解説する向きも多い。

勝手な憶測ですね。勇み足って、われわれが何か言ったわけではないですよ。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事