「講習入れすぎは夏をムダにする」東大生断言の訳 復習する時間が足りない!効率いい勉強法は?

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いかがでしょうか?漫画で語られていたとおり、結局、自習の質が低い生徒の成績は伸びません。どんなにいい授業を受けていても、生徒側の自学自習の質がよくなければ、無駄になってしまいます。夏期講習をたくさん入れてしまい、その復習ができずに成績が上がらない、なんて生徒も多いです。

重要なのは、自分で勉強する時間の質を上げることです。

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では、どうすれば自習の質が上がるのでしょうか。この答えはとてもシンプルです。問題を解きまくればいいのです。

普段、学校に通っていたり、塾に通っている人は、授業を受けるという「インプット」をしています。しかし、その授業の内容を生かして、自分で似たような問題を探して解いたり、自分が受ける大学の過去問を解きながら、今まで受けた授業内容を思い出して、どう解答するのかを考えたり……と授業と結びつけて考えながら、勉強するようなことはあまりないでしょう。そのような状態では、インプットした内容も忘れていってしまいます。

夏休みはひたすら問題を解こう

だからこそ、夏休みにやるべきことは、ひたすら演習して「アウトプット」することです。問題集を買って解きまくる。わからなかった問題に関してはチェックして、次の日になったらもう一度解いてみる。そうやって、できない問題を減らしていくのです。

結局、「できない問題ができるようになる」ということさえ達成できれば成績は必ず上がります。

逆に、問題が解けるようになっていないのであれば、やっている意味がありません。教科書や参考書を何度も読んでも、ノートを見返してみても、あまり意味はないのです。大事なのは、とにかく問題を解いて、一問でも多くの問題が解けるようになること。これに尽きます。だからこそ、夏休みの時期は問題を解きまくるべきなのです。

そして受験生であるならば、この問題演習では過去問を解くべきでしょう。東大に合格した生徒の中には、1年分の東大の過去問を1~2日間で解いて、夏休みの間に全科目の過去問を30年分解いたという人もいました。

丁寧に解く必要があるタイミングもありますが、夏休みは基本的に数をこなしたほうがいいと思います。今までインプットした知識を生かして、とにかく膨大な量の問題を解いてみる。そうする中で、できない問題がどんどんできるようになっていくわけです。ぜひ、参考にしてみてください。

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西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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