5秒で「441-96」を暗算できる人がやっている工夫 「数に強い人」は頭の中で何をしているのか?

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例えばこの問題、「96」という数字を見て、皆さんはどうすれば綺麗になると思いますか? 今回の問題は引き算ですから、ちょっとした足し引きをして、綺麗な数に直してみましょう。そうすると、「96=100-4」であることに気付くはずです。ですからこの問題は、

441-(100-4)
=441-100+4

となります。

441のほうも見てみましょう。これは、先ほどと同じ考え方をすることで、「441=445-4」ですね。これを計算式に当てはめると、

441-100+4
=445-4-100+4
=445-100+4-4

となるわけですね。つまり「441-96」というのは、「445-100」と同じなのです。そしてこうすれば、答えは簡単にわかりますね。-100は3桁目を1減らせばそれで終わりなので、345が答えになります。

引き算とは、基本的に「2つの数の差」を求めるものです。であれば、2つの数に同じ数を足しても、答えは変わらないわけです。今回の場合であれば、両方の数に+4をしても、答えは変わらなかったわけです。

頭のいい人というのは、このように数を綺麗に整えてから計算しようとする思考がすごく強いです。

算数の「綺麗」は、「余計な混ざり物がないこと」

ここで言う「綺麗」というのは「美しい」というのとは少し違います。「綺麗」って、日常会話の中で使うものとしては、「美しい」という意味ですよね。「綺麗な花だな」と言えば、見た目が美しいことを指します。

でも、綺麗にはもう1つ意味があります。それは「余計な混ざり物がないこと」です。

「綺麗に忘れる」なんて言いますよね? あれは、「美しく」忘れるのではなく、「完璧に、混ざりっ気なく」忘れるという意味になりますよね。

数字に強く、数学が得意な人であればあるほど、数を見て、「これはこういう混ざり物が入っている」というような思考を働かせることが得意なのです。

例えば「101」は、「100」であれば計算しやすいのに、「1」という混ざり物があると解釈できます。同じように先ほどの「96」もそうです。「100」であれば計算しやすいのに、「-4」という混ざり物が加えられています。

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