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VWが「初代ゴルフGTI」を今も大切にし続ける訳 ゴルフ50周年イベントで滲ませたストーリー

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ゴルフボール型のノブを操るギアのシフト感はすこしトラベルが長いけれど、ゲートは明確でシフトミスすることなく操作できる。

エンジンは軽快な感じで回り、速度の上がり方も1976年に発売されたクルマとは思えないほど鋭い。

運転席に座る筆者のサイズ感からも車体の小ささがわかるだろう(写真:Wolfgang Grube)

ただし、アクセルペダルとブレーキペダルの位置関係のせいで、つま先でブレーキペダルを押しながら、かかとでアクセルペダルをあおる、いわゆる“ヒール&トー”はやりづらい。そこで私は、当時の量産車のように、ダブルクラッチを使ってシフトダウンをした。

2024年6月のドイツは暑くて、エアコンがないのはややつらかった。でも、1970年代の日本だって、夏は暑かった。こんなところでも、当時を思い出す。

ちなみに、ヤナセが売っていたGTIではないゴルフにはエアコンがついていたが、冷却能力は“いまひとつ”だった。

50周年の今、伝えたかったこと

「ゴルフはとにかく退屈しないクルマ」。冒頭で紹介した、シェファーCEOはそう言う。

今回の50周年記念イベント会場では、最高出力が10kW上がって245kW(333ps)となった、最新の「ゴルフR」が公開されていた。「R」は、2.0リッターターボエンジンを搭載し、全輪を駆動する、最強のゴルフだ。

「世界最速の量産フォルクスワーゲン車」とうたわれ、さらに「Rパフォーマンスパッケージ」を装着すると、最高速度が時速250キロから270キロになるという。

ゴルフRは今年で20周年。日本では今「Golf R 20 Years」が販売されている(写真:Wolfgang Grube)

この新型Rの展示で、フォルクスワーゲン、その中でもゴルフは「決しておとなしいクルマじゃないのだ」という主張が、よく伝わってきた。

まもなく、現行ゴルフ(ゴルフ8)にマイナーチェンジが施されるという噂もある。「開発の背後にある情熱を伝えていくことは、プロダクトの寿命を延ばしていくためにも重要なことである」と、今回のゴルフ50周年記念イベントでよくわかった。

1976年に登場した初代GTIをはじめ、歴代モデル、あるいは全輪駆動のRシリーズ、さらにはモータースポーツ用モデル……と、さまざまな歴代ゴルフが、フォルクスワーゲンの未来へとつながっている。そのストーリーの作り方は、見事だと感じられた。

【写真】元祖ホットハッチ「初代ゴルフGTI」を見る

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