スターバックスが「飲み放題」京王プラザの大胆 2000円で堪能する「眺望とコーヒー体験」の価値
オフィスやホテルなどにマシンを設置し、挽きたて、淹れたてのコーヒーを提供する事業もその一環でスタート。同プログラムのウェブサイトによると、バイヤーにより世界から厳選されたアラビカ種のコーヒー豆を使用し、最適な焙煎を行っているという。
提供サービスには、スタッフが常駐して提供する「サーブタイプ」、フルオートのマシンを使いセルフで利用する「セルフサーブタイプ」、挽きたて、淹れたてのブラックコーヒーを提供する「ブリュワータイプ」の3つがある。京王プラザホテルはセルフサーブタイプ、ブリュワータイプのマシンを1台ずつ入れているようだ。
実際の導入事例も掲載されており、企業やホテル、クリニックなどが福利厚生やサービスの目的で導入する例が一般的なようだ。
世界的に力があるスターバックスブランドの、家庭用・業務用コーヒーの販売網を広げるのが同プログラムの狙いのようだ。
実際の味はどうだろうか。ブラックコーヒーのほうは、苦味が控えめなバランスのよい味。挽きたてなので香りも楽しめる。カフェラテはコーヒーの苦味、ミルクの風味どちらもちょっと薄味に感じた。ヘーゼルナッツフレーバーのラテ、カプチーノもラインナップされており、ラテを試飲。プレーンなラテよりもヘーゼルナッツの風味がある分、コクを感じた。
さすがに「お店と同じ味」とまではいかないだろうが、とにかくコーヒーのおいしさは、挽きたての香りが多くを占めている。その都度豆を挽いてから淹れているのだから、それなりに楽しめるコーヒーとなっているのは当然だろう。
カフェラテのバニラやキャラメル、期間限定フレーバーもそろっていて、ちょっとした「スタバ気分」も味わえる。
なお、ラウンジにはバーカウンターも設えられており、午後5時から10時のナイトタイムにはセルフサービスのアルコールも楽しめる。こちらは有料だ。
ホテルは泊まるだけの場所からの変化
ホテルと言えば、まずは宿泊する場所。ロビーやラウンジなどもあるが、プライベートであるべき施設なので、内側に閉じた雰囲気がもともとある。しかし今回の例では、外に開かれた場所をホテルの魅力として打ち出し、一時利用客を通じたブランド発信を行っている。
そういえば先日レポートした星野リゾートのまちなかホテルOMO5東京五反田も、街とのつながりを重視し、ロビーやテラスを一般客に開放したところに特徴があった。
ホテルが宿泊客だけでなく街や地元の人に向き合い、ブランド価値をつくっていく時代になっているのかもしれない。
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