スターバックスが「飲み放題」京王プラザの大胆 2000円で堪能する「眺望とコーヒー体験」の価値

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またインバウンドではグループの宿泊客も多く、とくにアジア圏などには親族連れ立って訪れる客もいる。そういった客が、例えば夕食後などに集まりたいと思ってもなかなか適当な場所がない。SKY PLAZA IBASHOであれば子どもがいても周囲を気にせず、一家団欒できるので、喜ばれているそうだ。

京王プラザホテル ハンモック
隣接するのが「パーク」で、ハンモックがズラリと並び、アウトドアな雰囲気の中くつろげる(撮影:尾形文繁)

京王プラザホテルによると、3月の営業スタート時には、子連れの利用客がこれほど増えるとは予想していなかったという。子どもの声などへの配慮の必要も生じ、まずはスペースを分けるなど、誰にとっても使いやすいような方法を運営しながら模索してきた。なお、未就学児は入場料は無料だが、ドリンクは料金の発生する大人と同じく飲み放題と太っ腹だ。さらにミルク用のお湯の貸し出しや、おむつかえスペース設置など手厚いサービスを提供している。

京王プラザホテル
ワークスペースとして使えるライブラリーゾーン(撮影:尾形文繁)

多いときで1日300人を超えるという一般利用客からの収益や、話題性による認知度のアップは京王プラザホテルにとっても大きなメリットがあるからだろう。

今後も利用客の声を聞きながら運営を考えていくというが、今のところは、昼間は一時利用客、夜は宿泊客というすみ分けが自然とできているようだ。

ネスレ・スターバックスの提携プログラムとは

ホテルのラグジュアリーな空間が一般客に利用できるという点でも話題性があるが、さらにネット上で注目を集めているのが、スターバックスのドリンクが楽しめるという触れ込みだ。といっても、スターバックスの店舗があるわけではない。

京王プラザホテル スタバ
スターバックスのマシン。入場客が多いときは列ができてしまうという(撮影:尾形文繁)

フロア中心部の「ラウンジ」というスペースに、ドリンクマシンが設置されており、スターバックスのコーヒー豆を使用したラテやカプチーノなどがセルフサービスで利用できるのだ。

ネスレ日本が提供する「We Proudly Serve Starbucks」Ⓡコーヒープログラムという事業により、このサービスが可能になっているらしい。

ネスレは2018年8月にスターバックスとグローバル提携契約を結び、液体飲料商品およびスターバックスの店舗内のすべての商品を除く小売用、業務用製品の世界規模の協力とコーヒー製造の提携を行うこととなった。そのため2019年の4月から、スターバックス家庭用コーヒー製品がネスレより販売されるようになっている。

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