ゴルフでカネを稼ぐ限界はどこにあるのか 世界の超一流と日本のトッププロの大きな差

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「フォーブス誌」のランクで異色だったのは1900万ドル(約23億円)で96位のビリー・ホーシェル。ゴルファーではミケルソン(8位)、ウッズ(9位)、マキロイ(12位)、ローズ(82位)、スピース(85位)に次ぐ。日本ではそこまで有名な選手ではないがどうしてそんなに?

年間王者になったことがランクインの理由

これはフェデックスカップポイントによるプレーオフシリーズで年間王者になったから。詳細は省くが、各試合の成績によるポイントで順位を付け、上位125人でプレーオフシリーズ4試合を行い、1試合ごとに下位をカットしていって、最終戦「ツアーチャンピオンシップ」は30人で争い、優勝者にはボーナス1000万ドル(約12億円)が支払われる(!)。

昨年賞金王のマキロイは1シーズンで828万ドル(約10億円)。この方式になって、従来の賞金王争いなど、ツアーの意味合いも変わってきたために異論もでていることは確かだけれど、ツアーの成績は中の上ぐらいのホーシェルが、世界の全スポーツを合わせた年収ランクでトップ100入りしたことは、多くの選手を勇気づけたことだろう。

日本ではこのようなことはできないだろうが、世界に出ていけばチャンスはある。昨年は松山英樹、石川遼が初出場し、石川は2戦目までだったが、松山は最終戦に進出して22位になっている。今年も8月までの米ツアーでのフェデックスポイントでプレーオフシリーズに進出する選手が決まるが、日本のゴルファーが世界スポーツ長者番付に載る日が来るのだろうか。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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