ノアとヴォクシー「微妙に違う」購入者の嗜好 新旧ノア/ヴォクの新車購入者データを分析

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先述の通り最新のハイブリッドシステムや先進技術が多々盛り込まれていることが理由ではあるが、なかなかの上昇幅である。1クラス、車格が変わるほどではないだろうか。

一方で「値引き額」は、ほとんど同じである。車両本体価格が上昇していることを考えると、値引き率は渋くなっているわけだ。発売後あまり時間がたっておらず、人気も衰えていないため、積極的に値引きする理由もないのだろう。

ノアにのみ、エアロパーツを装着しないシンプルな仕様もある(写真:トヨタ自動車)
ノアにのみ、エアロパーツを装着しないシンプルな仕様もある(写真:トヨタ自動車)

「下取り額」は下取り車によって大きく異なるので(前有車種についてはのちほど)、一概にまとめて論じることは難しいが、新型のほうが20万~35万円程度高くなっている。

下取り額で多少ギャップを縮めたとは言え、最終支払い額を見てみると、3代目が290万円程度であるのに対し、4代目は約350万円と50万円以上も上昇する結果となった。

ヴォクシーのほうがやや若い年齢層

次に購入者の性別・年代構成を見てみよう。性別について確認すると、ノアは「男性67%:女性33%」、ヴォクシーもノアと変わらず「男性66%:女性34%」であった。

ちなみに、ひと回り大きなクラスの「アルファード/ヴェルファイア」では、男性が7割を少し超える程度。サイズ感などから、ノア/ヴォクシーのほうが女性の購入者が多いようだ。

年代は、ノアよりヴォクシーのほうが、やや若年(特に30代)が多くなっている。

20~30代を合計した割合はノア41%、ヴォクシー48%で、40代まで広げた20~40代では両モデルともに7割程度。ファミリーユースが多いミニバンだけに、子育て世代が購入の中心となっていることがデータにも表れている。

続いて「保有台数」を見てみると、1台のみ(=ノア/ヴォクシーのみ)と、2台以上保有している人の割合は、3代目、4代目を通じて半々程度であった。

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