●1Dayインターンシップが激減、5日以上のインターンシップも減る可能性
12年卒採用までは、6月のインターンシップの案内ナビと夏季1Dayインターンシップが早期化の象徴であり、日本経団連も厳しく規制している。
倫理憲章が厳格化したので、採用広報的な夏季1Dayインターンシップは激減すると考えられる。早期化是正の観点からはよいことのようだが、参加学生は「働く意味に触れた」「社会人と話す良い機会だった」と感想を述べており、一定のキャリア教育の効果はあった。その気づきの機会がなくなるので、学生の就業意識の形成が遅れることも考えられる。
採用と関係ない5日以上のインターンシップに関しては微増の可能性もある。しかし、12年卒採用の選考が遅れているので、13年卒夏季インターンシップの準備が間に合わない企業が多くなるのではないかと思われる。
●一極集中の広報開始と選考開始
12年卒採用は東日本大震災によって分散化したが、13年卒採用では広報開始時期も選考開始時期も集中する。たぶんこれまでの採用で最も集中の度合いが激しいのではないかと思われる。日本経団連の倫理憲章改訂の主張どおりに13年採用は進むだろう。
広報開始時期は、就職ナビがオープンする12月に後ろ倒しになった。6割近い企業が12月に広報を開始する。就職ナビが10月オープンだった12年卒採用の開始時期は、当然ながら10月が最も多いが、10月より前にスタートした企業も2割以上あった。13年卒採用でも11月以前にスタートする企業があるが、1割台にとどまっている。
選考の開始は、4月からが最多。例年ならもう少しバラツキがあり、3月に内定を出す企業も多かったが、今年は4月が主戦場になりそうだ。また5月以降とする企業がかなり少ないことも特徴といえる。
ただし実際のスケジュールは少し違った展開を見せるだろう。大手企業は、12月スタート、4月初からの選考というスケジュールで進むだろう。しかし12月から4月まではかなり短い。大手企業の動きを見ながら、4月後半から選考を開始する企業が多いのではないかと思われる。
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら