大阪メトロ江坂駅、御堂筋線「北の重要拠点」の今 箕面萱野まで延伸した北大阪急行との接続駅
ところで、御堂筋線では早朝と深夜に江坂駅を始発・終着とする列車がある。江坂駅では夜間の車両留置を行っていないため、深夜のなかもず発江坂行き列車は到着後に大国町駅まで回送。翌朝に江坂駅から発車するなかもず行きの一番列車も、大国町駅から回送されてくる。江坂駅で折り返す列車は箕面萱野方面行きホームから逆向きに出発し、駅南側にある片渡り線で下り本線に移る仕組みだ。
「以前は、千里中央発の最終列車は江坂行きで、なかもず発江坂行きの列車がこれと接続して折り返し、なかもず方面への最終列車となっていました。私は以前、輸送指令所で働いていたんですが、この接続がうまくいかないと他の路線の最終列車にも影響してしまうので、いつも気にしていました」(中島さん)
一方、駅の北側にも片渡り線があり、北急線の列車も折り返せるようになっているが、ここを通る営業列車はなく、北急の試運転列車などが使うだけである。
オフィス街だけでない駅周辺
駅周辺にはオフィスビルや飲食店が密集する一方、江坂公園や豊津公園といった大きな憩いの場もある。
「休日に江坂公園へ行ってみたんですが、お弁当を広げている人や子供たちと遊んでいる人などでにぎわっていました。豊津公園には『太陽の塔』で有名な岡本太郎氏のオブジェがあり、こちらも人気のようです」と話す中島さんの手には、分厚いファイルが。江坂駅長として赴任した際、この地域のことを知っておこうと、インターネットなどを使って集めた資料だという。
「自分で資料を集めたり実際に行ったりすることで、お客様への案内もより確実なものにできますので」とのことだが、かつてこの近くに住んでいた筆者としても、その心意気がなんともうれしい。
「ビジネスマンだけでなく、買い物やレジャーに来られるお客様など様々な方が快適にご利用いただけるよう、これからも勉強の毎日です」(中島さん)。大阪市外にある大阪メトロの駅としては随一の規模を誇る江坂駅で、中島さんは今日もその陣頭指揮を執っている。
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