カワサキ「Z7ハイブリッド」バイク電動化の未来 発売目前の新型バイクから電動化戦略を考える
BEVの国産バイクでは、現在、商用向けスクーターが多いなか、スポーツモデルを出したのは、カワサキらしい点だ。スクーターはもちろん、50ccなどの小排気量モデルもラインナップに持たない、同社の独自路線を象徴している。ただし、原付二種のバイクで、100万円を超えるのは、ちょっと割高な印象だ。もちろん、これらはCEV補助金(令和5年度補正の場合で12万円)などを使えば、安く購入することが可能。
だが、問題は1回の充電あたりの航続距離。ニンジャ e-1で55km、Z e-1で53kmしかなく、主に通勤・通学や近所の買い物など、日常の近距離移動にしか使えない。とくに車体が小さな2輪車の場合、大型のバッテリーが積載できないなどの問題で、まだまだBEVモデルには課題も多いのだ。
2輪市場におけるハイブリッド車やBEVの行方
そんななか、趣味として乗るユーザーが多いスポーツモデルに、ハイブリッド車やBEVをリリースしたカワサキの電動化戦略に対し、市場がどのような反応を示すのかは気になるところだ。とくにBEVと違い、航続距離をあまり気にしないで済むハイブリッドモデルは、長距離ツーリングなどにも使えることで、価格面などを除けば、ライダーには受け入れやすいだろう。
いずれにしろ、カーボンニュートラルの実現を目指すうえで、こうしたハイブリッド車が、2輪車市場で次世代のスタンダードとなるのかが注目だ。
【追記:2024年5月27日8時34分】初出時の発売日を修正し、延期についての情報を加えました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら