1年で175倍に!「QRコード」悪用の深刻な実態 お金を盗み取るだけでなく、スマホ乗っ取りも

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QRコードを悪用したメールフィッシング件数の推移

日本をターゲットにした攻撃も増えている。

なじみのあるECサイト、銀行、公共機関などから送付されるメールであっても、QRコードつきのものが送られてきた場合、注意をしたほうがいいだろう。

検知機能をすり抜ける「たちの悪さ」

QRコードを悪用した攻撃が登場する以前は、エモテット(Emotet)と呼ばれる攻撃が流行していた。

エモテットは、2020年から2023年にかけて、日本をはじめ世界中で猛威を振るった攻撃で、メールに添付されたWordやExcelなどのファイルのマクロ機能を有効にすることによって、ウイルスに感染させるものだった。

その対策として、マイクロソフトはインターネット経由でダウンロードしたファイルのマクロを初期状態では無効にする仕様に変更。これにより、ファイルを開いただけでエモテットに感染することはなくなり、攻撃に使われなくなった。

その代替手段として今、採用されている手法の1つがQRコードで、ウイルス感染や詐欺の足がかりとなっているというわけだ。では、その具体的な手口とはどういったものか。

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