サービス一時停止の原因は｢DDoS攻撃｣増加の背景 遠隔操作ウイルスに乗っ取られたIoT機器が…

2024年末から2025年の年明けにかけて、日本の航空・金融・通信などの大企業がDDoS攻撃の被害を受けた（写真：EKAKI / PIXTA）

2024年末から2025年初めにかけて、国内大手企業の複数のネットサービスがDDoS攻撃を受けました。

DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Service（分散型サービス拒否）攻撃の略称です。攻撃者は、複数のPCやデバイスから大量のトラフィックを標的となるサーバーやネットワークなどのシステムに送り付けることで負荷をかけ、正常なサービス提供を妨げます。

攻撃のインフラとなる「ボットネット」とは？

DDoS攻撃は、以前から使われている古典的なサイバー攻撃手法の1つですが、現在でも依然として深刻な被害を与える攻撃の1つになります。

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多数のユーザを抱える、または人々の生活基盤となるサービスが影響を受けていることから、その被害が対象企業だけにとどまらず広い範囲に影響をもたらすのがDDoS攻撃の特徴です。

では、いったいどのように攻撃をしているのでしょうか。サイバー攻撃者は、DDoS攻撃を行う「インフラ」として、いわゆる「ボットネット」を使用します。