あるとき、女性の相談室の仲人からこんなお断りの理由がきた。
「お見合いの後に、2度ほどデートをさせていただきました。お会いするたびに、毎回同じ質問をしてくるので、女性が話したことを覚えていないようです」
さらに、別の女性の相談室からは、こんなお断りの理由がきた。
「彼女の趣味や仕事について、的外れな質問をしてきたとか。ほかの仮交際をしている女性と間違えているのではないか、とのことでした」
看護師の女性なのに、「小学校の先生って、給食も一緒に食べるんですよね。嫌いなものが出てきたときには、どうするんですか?」と聞いてきたという。
つねに複数と交際をしているので、何を聞いたかを忘れて同じ質問をしたり、女性のプロフィール情報が入れ替わってしまったりするのだろう。
筆者は、ふみおに言った。
「1つひとつの交際を、もっとていねいにしていきましょう。入会時に、女性とデートをしたら、どこに行ったか、何を食べたか、どんな話をしたか、デート記録を付けるように申し上げましたよね。デート記録は付けていますか?」
恋愛をほとんどしてこなくても、条件のいい男性が婚活を始めると、思いの外お見合いが組めてしまう。しかし、恋愛経験がないので深い人間関係を築いていくのが苦手で、うわべだけの浅い交際を繰り返してしまう。
恋愛経験のない男性にとって、場数を踏むことも大切なのだが、結婚は10人の女性とするわけではない。出会いの数を重ねるよりも、大切に人間関係を育んでいくことに重きを置くほうが、婚活はうまくいくのだ。
50代で高年収「写真非公開」
たつや(53歳、仮名)は、婚活歴3年。年収4500万円の自営業者だ。筆者の相談所での活動は1年になるのだが、サイトに登録するときに「写真は非公開にしてほしい」と言った。
「もしクライアントさんが登録をしていたら、仕事柄、顔がわかるのはまずい」というのが、非公開にする理由だった。
筆者は言った。
「仮にクライアントさんが見つけたとしたら、逆に親近感を覚えて、お申し込みをしてくださるのではないですか?」
しかし「知り合いに知られるのはまずい」と、かたくなに写真公開を拒んだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら