プライド高すぎ婚活男性が知らない「自分の価値」 5つの事例で考える「成婚できない彼ら」の問題

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あるとき、女性の相談室の仲人からこんなお断りの理由がきた。

「お見合いの後に、2度ほどデートをさせていただきました。お会いするたびに、毎回同じ質問をしてくるので、女性が話したことを覚えていないようです」

さらに、別の女性の相談室からは、こんなお断りの理由がきた。

「彼女の趣味や仕事について、的外れな質問をしてきたとか。ほかの仮交際をしている女性と間違えているのではないか、とのことでした」

看護師の女性なのに、「小学校の先生って、給食も一緒に食べるんですよね。嫌いなものが出てきたときには、どうするんですか?」と聞いてきたという。

つねに複数と交際をしているので、何を聞いたかを忘れて同じ質問をしたり、女性のプロフィール情報が入れ替わってしまったりするのだろう。

筆者は、ふみおに言った。

「1つひとつの交際を、もっとていねいにしていきましょう。入会時に、女性とデートをしたら、どこに行ったか、何を食べたか、どんな話をしたか、デート記録を付けるように申し上げましたよね。デート記録は付けていますか?」

恋愛をほとんどしてこなくても、条件のいい男性が婚活を始めると、思いの外お見合いが組めてしまう。しかし、恋愛経験がないので深い人間関係を築いていくのが苦手で、うわべだけの浅い交際を繰り返してしまう。

恋愛経験のない男性にとって、場数を踏むことも大切なのだが、結婚は10人の女性とするわけではない。出会いの数を重ねるよりも、大切に人間関係を育んでいくことに重きを置くほうが、婚活はうまくいくのだ。

50代で高年収「写真非公開」

たつや(53歳、仮名)は、婚活歴3年。年収4500万円の自営業者だ。筆者の相談所での活動は1年になるのだが、サイトに登録するときに「写真は非公開にしてほしい」と言った。

「もしクライアントさんが登録をしていたら、仕事柄、顔がわかるのはまずい」というのが、非公開にする理由だった。

筆者は言った。

「仮にクライアントさんが見つけたとしたら、逆に親近感を覚えて、お申し込みをしてくださるのではないですか?」

しかし「知り合いに知られるのはまずい」と、かたくなに写真公開を拒んだ。

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