50万円を27年で1億円に 「名古屋の投資家」の軌跡 リーマン&コロナショックを経て億り人に
──新NISAは使っていますか。
旧NISAの時代から毎年、非課税投資枠を目いっぱい使っている。
最初は高配当株を買っていたが、税金は配当金の約20%。利回り3%の銘柄を100万円分買っても、配当3万円の節税効果は1年で6000円程度だ。NISA枠では、値上がり益を狙える銘柄を買ったほうが効果的だろう。
投資しないのもリスク
──「株式投資はリスクが高くて怖い」という声もあります。
日本円を銀行に預けていても、円安やインフレが進めば資産価値は減る。むしろ、株価が下がりづらいバリュー株に長期で投資したほうがリスクは低いと思っている。
──日本株や米国株が大暴落したらどうすべきでしょうか。
リーマンショックのとき、例えば1000円を超えていた住友商事の株価が半分以下になったが、「企業価値が下がったわけではないのにおかしい」と考えて購入した。今も保有しており、株価は4000円近くまで上昇している。
バリュー投資家にとって、大暴落は大チャンスだ。
──投資ビギナーへのアドバイスをお願いします。
投資をするうえで、とくに長期投資では各社の決算書を読み込むことが欠かせない。YouTubeなどの動画を見て買う人も多いが、その銘柄がいいか悪いかを自分で判断できるようになるべきだ。
私は生きている限り投資を続けたい。
(聞き手:中山 一貴)
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