面接で「優秀な人を見抜く」超効果的な質問術 「いい人が採れない」という悩みを解決する
「これまでに“やり遂げた”のは、どのようなことですか?」
「目標を達成しなかったことはありますか? その原因は何でしたか?」
「周囲の人をどのように巻き込みましたか?」
「うまくいかなかったことはありますか? どのようにすればよかったですか?」
これまでの振り返りと反省を「具体的なエピソード」として話してもらうのです。目標を設定し、計画を立案し、進捗を管理し、目標を達成する。このPDCAサイクルを回していくことは業務の基本。組織で働く以上、周囲を巻き込む力も不可欠です。
これらの質問に対して、具体例が出てくれば出てくるほど、自社にとっての「いい人」を判断しやすくなります。一方、具体的なエピソードがなく、抽象論に留まるようなら、「エネルギーがあるとは判定できない」と考えていいでしょう。
選考時に人事が見抜くべきポイント②「知能」(概念知能・感情知能)
2つ目のポイントは「知能」。知能には「概念知能」と「感情知能」の2種類があり、仕事をするためにはどちらも必要です。
概念知能とは、物事を構造的に理解し、それをわかりやすく伝える能力。自身の思いや考えはもちろん、相手に問いかけられたことを的確に理解し、問題に対して的を射た答えを出すことができる。概念知能は、優先順位をつけて仕事を段取りよく進める「タスクマネジメント」につながります。
「次の会社に求めるものを3つ教えていただけますか?」
概念知能を判断するには、このような質問をするといいでしょう。要点をいくつかのポイントにまとめ、わかりやすく伝えるためには概念知能が必要です。自身が会社に求めているものを3つにまとめ的確に伝えられる人は、概念知能があると判断できます。