大谷妻「真美子さん」報道に危うさしか感じぬ理由 メディアの信頼性を測るリトマス試験紙になる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに伊東純也選手や松本人志さんに関する報道でも疑問の目が向けられている最中だけに、真美子さんに関する報道がエスカレートしすぎると、メディア全体に厳しい目が向けられかねません。

今後の報道姿勢が信頼性に直結する

すでにアンチのような声が生まれはじめているだけに、「ウチもやらなければ稼げないから」「他社もやっているから」などの理由で過度に報じ続けることは、メディアにとって長期的な視野で見たら悪手でしょう。今後もし大谷選手がメディア報道に苦言を呈することがあるとしたら、それはプレーに対する集中力を削いでいることになり、編集部への批判は避けられません。

その意味で真美子さんに関する報道は、今後メディアのモラルを測る判断基準になりそうな感があります。ストーカーのような追っかけ記事やプライベートを含む刺激的な記事を報じるメディアは信頼を失うでしょうし、もし「ウチはシーズンに入ったから大谷選手のプレーにフォーカスする」と宣言するメディアがいたら、それだけで信頼したくなるのではないでしょうか。

これまで真美子さんはバスケットボール選手としてさまざまなプレッシャーやストレスを乗り越えてきたのかもしれません。しかし、「妻として国民的アスリートをサポートしていく」ことだけでも難しいのに、自身も海外での新たな生活がはじまり、一挙手一投足が注目を集めるというプレッシャーやストレスは想像を絶するものがあるでしょう。

報じるメディアも、それを目にする私たちも、穏やかに笑う彼女の表面だけを見て好き勝手な言葉を浴びせるのではなく、心情を気づかう言葉をかけるよう心がけたいところです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事