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大阪メトロ中央線「20系」は何が特別だったのか 引退直前、検車場での「最後の月検査」に密着

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引退を前にしたある日、森之宮検車場で行われた20系の最後の月検査を取材した。月検査は、8人のスタッフが1日がかりで行う。

「制御機器や台車といった走行機器を中心に、損傷やボルトのゆるみといった異常がないかを点検します。20系はVVVFインバータ制御となったことで、部品を取り外して点検・交換する必要がほとんどなくなり、かなり楽になりました」(谷口さん)

20系最後の月検査の様子。ボルトをハンマーで叩き、ゆるみがないか確認する(撮影:伊原薫)

対して、客扉の開閉装置や幕式の行先表示器は可動部があり、定期的なメンテナンスが必要だという。

「特に行先表示器は、ホコリでセンサーが故障したり幕が劣化したりするので、さんざん迷惑をかけられました(笑)。行先表示器は前面と側面で固定方法が違い、前面は取り外すのに手間がかかるんです」(大谷内さん)

引退は「やっぱり淋しい」

誕生から引退まで、まさに20系の一生に寄り添ってきた谷口さん。間もなくお別れとなる車両を点検するまなざしは、とても優しいものに見えた。

「新車の時からずっと面倒を見てきたので、やっぱり淋しい気持ちが強いですね。ただ、お別れイベントにものすごい数の応募があったと聞き、ファンの皆さんがそれだけ20系の引退を惜しんでくれているのだと嬉しくなりました」。

ちなみに、谷口さんは20系の引退を見届けた直後に定年退職の日を迎えるはずだったのだが、大阪メトロの人事制度が変わったため、あと5年ほど勤務するそうだ。

「20系と共に歩む人生なのかと思っていましたが、私はまだ引退させてもらえないみたいです(笑)」

普通鉄道での日本初のVVVFインバータ制御車両として、功績を残した大阪メトロの20系。去りゆく彼らに、惜しみない拍手を送りたい――そう考える関係者や利用者は多いのではないだろうか。

【写真を見る】大阪メトロ中央線「20系」は何が特別だったのか 引退直前、検車場での「最後の月検査」に密着(17枚)
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