トヨタ、期待の女性役員「逮捕」の衝撃

ダイバーシティの促進が目的だったが・・・

日産自動車の女性役員と名刺を交換し、話しをするジュリー・ハンプ氏(右)(2015年5月撮影)

「お互い初めての女性役員ね」。5月21日、都内のホテルで開かれた日本自動車工業会の懇談会。トヨタ自動車のジュリー・ハンプ常務役員は、時折笑みを見せながら、日産自動車の星野朝子専務執行役員と話をしていた。4月に役員に就任したばかりのためか、会場内を積極的に歩き回り、業界関係者との名刺交換を行っていた。 

それから1カ月足らず。衝撃の事態が起きた。6月18日、麻薬及び向精神薬取締法違反(輸入)容疑で逮捕されたのだ。6月8日に米国から発送され、11日に成田空港に到着した国際郵便で麻薬成分「オキシコドン」を含む錠剤を密輸した疑いがもたれている。警視庁によると、ハンプ容疑者は「麻薬を輸入したと思っていません」と容疑を否定している。

 許可無く、国際郵便を利用

トヨタは6月18日夜、「お騒がせして誠に申し訳ありません。(中略)捜査には全面的に協力して参ります。われわれは今後の捜査を通じて、ハンプ氏に法を犯す意図はなかったということが明らかにされると信じております」との声明を出している。

厚生労働省の監視指導・麻薬対策課によると、オキシコドンは麻薬指定を受けており、モルヒネなどと同様に医師の処方のもとで、がん患者の鎮痛薬などに使用される。国際条約でも麻薬に指定されている。米国でも医師の処方が必要だが、日本より痛み止めとして一般的だという。

日本では免許を取った事業者以外は輸入できない。例外として服用している本人が診断書を添えて許可を得れば、携帯でのみ国内への持ち込みが許される。しかし今回は、国際郵便で許可も得ていなかった。

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