「働き続ける」へと激変まっただ中の日本女性たち 娘世代と母世代は大違い、ネックは管理職と意識

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データでみる日本の女性労働の現在地とは。2023年ノーベル経済学賞の研究と共通する「世代ごとに人生を追う」視点で捉える。

3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれ、女性デーのシンボル(写真:zak / PIXTA)

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3月8日は国際女性デーである。女性の政治的権利と平等を目指す国際的運動の中で、初の「国際女性デー」の記念行事が開催されたのは1911年であった。

その1911年、日本では、女性解放を掲げる『青鞜』が産声を上げている。創刊の辞を書いた平塚らいてうは1886年生まれ、らいてうから青鞜を引き継ぐ伊藤野枝ーー現在、彼女の映画『風よ あらしよ』上演中ーーの誕生は1895年であった。

彼女たちは、2023年のノーベル経済学賞の受賞者クラウディア・ゴールディン・ハーバード大学教授が、過去100年間のアメリカ女性を5つのコーホート(生まれ年ごとの集団)に分けて行った分析の第1世代(1878~1898年生まれ)に当たる。

女性労働を世代ごとに分析する理由

どうして、ゴールディン氏は、女性労働に関する歴史的研究において、女性たちを生まれ年の集団に分けたのか。それは、この1世紀ほどの女性労働の変化があまりにも大きく、世代が異なれば行動も意識も大きく変わっているからである。

ゴールディン氏が対象としたアメリカ女性の5つのコーホートのうち、データを入手することができる第4世代以降の女性の年齢階層別就業率をみてみよう。

ゴールディン氏やヒラリー・クリントン氏が属する第4世代(1944~1957年生まれ、「キャリアのあとに家庭」)ではまだ、結婚や出産・育児期である20代から30代前半の就業率が低かったが、次の第5世代(1958~1978年生まれ)になると、この年齢層の就業率が大幅に高まり、「キャリアも家庭も」が実現するようになる。

では日本の場合、どのように世代を分けて分析できるだろうか。

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