東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

義理兄が光源氏に「女遊びを教える」驚愕の行為 現代人には「つっこみどころ」もある源氏物語

7分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

内容的には真面目な感じなのですが、よくよく考えると半分は自慢みたいなもので、半分は反省、というようなテンションで話は進みます。

原文:中将、「なにがしは、痴者の物語をせむ」とて、
訳:頭中将は、「私は馬鹿な体験談でも話しましょうかね」と言って、

こんなふうに、話す内容といえば、基本的にうまくいった話ではなくて、「これは失敗談なんだけどさー」というテンションです。

それでも、その中身をよく聞いていると、「こんな女と付き合ったんだよね〜」という、反省風の自慢をしまくっています。

その中身というのも基本的に、「嫉妬深い女の子と付き合っちゃって困った」みたいな話をするのですが、よくよく聞くと、「二股かけてたら1人の女の子からめっちゃ嫉妬されちゃってさー」みたいな話をします。

基本、一途に1人の女の人を愛していればこんな問題は起こらなかったよな、と思うようなことばかりを口にして、「こんな女性がいいよね」というようなことを1人ひとりが話しまくります。

この「雨夜の品定め」は、こんなシーンが大真面目にずっと続き、最後はこう終わります。

原文:いづ方により果つともなく、果て果てはあやしきことどもになりて、明かしたまひつ。
訳:どういう結論に達するというでもなく、最後は聞き苦しい話に落ちついて、夜をお明かしになった。

いや、あれだけ話しておいて、結局最後は猥談に落ち着くんかい!?とツッコミを入れたくなってしまいますね。

どうしようもない部分をコミカルに描く

『東大生と読む 源氏物語』 (星海社新書)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

女性である紫式部はどんな気持ちでこのシーンを書いているのか、わかりません。

ですがきっと、ちょっと男性たちの「どうしようもないような部分」を、コミカルに描きたかったのではないかと考えられます。

実際、「年上の男性が年下の男性に女性論を熱く語る」「反省風の自慢をする」「よく聞くと男性が悪いけど、それに気付かずに女性のせいにする」というのは、現代にも当てはまることだと思います。

源氏物語にはこのように、ちょっとコミカルに語られているシーンもあります。「硬くて難しそう」と考えず、ぜひコミカルな源氏物語も楽しんでもらえればと思います。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象