義理兄が光源氏に「女遊びを教える」驚愕の行為 現代人には「つっこみどころ」もある源氏物語

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原文:「〜〜はかなきことだにかくこそはべれ。まして人の心の、時にあたりて気色ばめらむ見る目の情けをば、 え頼むまじく思うたまへ得てはべる。 そのはじめのこと、好き好きしくとも申しはべらむ」
とて、近くゐ寄れば、 君も目覚ましたまふ。 中将いみじく信じて、頬杖をつきて向かひゐたまへり。 法の師の世のことわり説き聞かせむ所の心地するも、かつはをかしけれど、 かかるついでは、おのおの睦言もえ忍びとどめずなむありける。
訳:「〜〜つまらない芸事でさえこうでございます。まして人の気持ちの、折々に様子ぶっているような見た目の愛情は、信用がおけないものと存じております。その最初の例を、好色がましいお話ですが申し上げましょう」
と言って、左馬頭は光源氏に近付いて、光源氏も目を覚ました。頭中将は左馬頭の話を熱心に聞いていて、頬杖をついて正面から相手を見ていた。この様子は、まるでお坊さんが過去未来の道理を説法する席のようで、おかしいが、この機会に各自の恋の秘密が持ち出されることになった。

参加者の1人である左馬頭が、諸々いろんな話をしたうえで、「要するにさあ、女の愛情ってのは信用できないよね!」ということを熱弁し、「光源氏くん、こうなんだよ!!」と寝ている光源氏を起こして語り出しました。

いや、わざわざ起こしてまで語るようなことか!?」と思いますが、頭中将はそれを聞いて「なるほど! 勉強になるぜ!」といった雰囲気で超真面目に聞いています。

作者までもがツッコミを入れる

真面目に話すのはいいのですが、内容は「女ってやつはこうだよな!」という、どうでもいい話でしかありません。

この様子を作者は「なんかもう、お坊さんが世の中の理を説いているような感じだけど、全然そんなことないからね?おかしいことになってるよ?」と地の文でツッコミを入れています。

そしてなんと、「いい機会だ」と各自が今までの恋愛遍歴を語り出します。「自分はこんな恋をしてきた」「こういう女性との恋愛がうまくいった、うまくいかなかった」という話を1人ひとりしていくのです。

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