東電、予定調和の茶番、誰が為の株主総会か

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「動議!」「動議!」さらに議案採択では、3件のみの議案に対して株主から修正動議が殺到。1号議案(取締役17人の選任)の際には「一括採択ではなく個別採択にすべき」との動議が出されたが、却下されたまま採決へ。勝俣会長が「書面等の回答もあり、賛成多数で1号議案は可決」と声を発すると同時に、開場で一斉に野次が飛び交う。

さらに、2号議案(監査役2人の選任)の際には、株主が「異常な議事運営、会場の声が反映されていない。世界的に大きく注目されている東電の株主総会がこんなので大丈夫なのか」と激しく抗議。すると、勝俣会長は「議決権数130万6633のうち、委任状による上位2名の大株主による議決権は107万8015で、この会場に来ている方を含めた全体の過半数を超えている。これに基づいて議事を進行している」と返答した。

直後、会場は騒然となり、「それでは、何のための株主総会なのか」との声が上がる。その後も、「去年までと今年の総会は全然違う。これだけの人が来ているのだから1日がかり、何時間もやる覚悟でやってきた」と株主が詰め寄るが、経営陣の心には響かない。

静寂の瞬間

会場が一瞬しん、としずまりかえったのは、開始から約5時間後、402人の株主提案による第3号議案(原発からの撤退を盛り込む定款変更)の代表株主による提案内容の説明時。17年前に移住した福島県から原発事故後、石川県に避難を余議なくされたとする男性は「第2の人生、第2の故郷が一瞬にして奪われた。やるせない、無念、悔しい、どんなに言っても言いつくせるものではない。このような思いをするのは私だけで充分」と訴えた。説明は5分以上にもわたったが、この間大きな野次や怒号もなく、周りの株主が励ます場面も見られた。

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