東電、予定調和の茶番、誰が為の株主総会か

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業を煮やした株主から「時代が時代ならあなたたちは、全員切腹している。それなのに報酬50%カットしかできないなんて何事か」と怒鳴りつけられる場面も。さらに、ほかの株主からも「今の経営陣は無能」「今の東電的体質を直さない限り、何回だって事故は起こる」との意見が相次ぎ、中には「経営陣はここにいる皆さん方で選んでほしい。株主は日本、世界に対して責任がある」と会場に向かって説得する株主もいた。

5分、10分と熱弁をふるう株主も多く、そのたびに勝俣会長が「質問は短めにお願いします」「だいぶ長くなっているのでお早めにお願いします」と繰り返すなど、株主の“熱意”と経営陣の事務的処理の温度差は埋まらないまま進んでいく。

緊急動議連発も一蹴

騒然とした雰囲気の中で緊急動議も連発された。開始からわずか20分後、株主質問に対する回答直前には勝俣会長の議長を「不信任」を求める株主による動議が出され、株主から大きな拍手があがった。が、その後の「拍手」による採決では、反対多数として勝俣会長が議事を続行。その後も、「5つ用意されたほかの会場の決をとっていない」「拍手ではなく数を数えるべき」との要請が相次ぐ。

さらに、開始から3時間半後、株主質問の途中で「議案の進行提案に移ることにする」と勝俣会長が“強制的”に質問を打ち切った際には、開場では拍手にまじって、絶叫にも近い怒号があちこちで響きわたり、勝俣会長が「静粛にお願いします」「席に戻ってください」と繰り返し要請。その後、株主が再び緊急動議で再び議長の解任動議に加えて、「質問をすべて受け付ける」「暫定的に1時間休憩をとって質疑を続ける」ことを提案したが、こちらも拍手による採決で却下される。

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