令和ロマンで話題「大学お笑い」勢いを増す背景 R-1やキングオブコントでも存在感が高まる

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また、2022年にM-1王者となったウエストランド・井口浩之は、大会決勝を迎える前に筆者にこんなことを語っていた。

「僕らが『漫才工房』(ウエストランドが主催となって毎月、新ネタを2本ずつ披露するライブ)を立ち上げる時に、同世代じゃなく後輩たちとやるようにしたんですよ。ライブだと後輩のほうが当然勢いはあるけど、僕らが古くならないようにそこで大トリをやり続けた。それがM-1決勝に残れたことにすごくつながってると思う」(2022年12月15日に公開された「bizSPA!フレッシュ」の「『M-1グランプリ』2度目の決勝、ウエストランドを直撃『めちゃくちゃウケたい』」より)

大学お笑いで「経験を積む」ことが強みに

ここで言う“後輩たち”とは、ストレッチーズ、さすらいラビー、ママタルト、ひつじねいりの4組。前述の通り、全組(少なくともコンビのうち1人)が大学お笑い出身者だ。

もちろん、あえてお笑いサークルに入らずプロになった若手芸人もいなくはない。注目すべきは、“大学お笑いで経験を積むこと”がいよいよプロも看過できないキャリアになってきたということだろう。

鈴木 旭 ライター/お笑い研究家

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Akira Suzuki

2001年から東京を拠点にエモーショナル・ハードコア/ポストロックバンドのギターとして3年半活動。脱退後、制作会社で放送作家、個人で芸人コンビとの合同コント制作、トークライブのサポート、ネットラジオの構成・編集などの経験を経てライターに転向。現在、『withnews』『文春オンライン』『現代ビジネス』『FRIDAYデジタル』といったウェブ媒体、『週刊プレイボーイ』(集英社)などの紙媒体で記事執筆中。著書に著名人6名のインタビュー、番組スタッフの声、独自の考察をまとめた『志村けん論』(朝日新聞出版)がある。

 

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