「つまらない男」ゴシップ紙記者が嘆く賴清徳の素顔 4つのエピソードから台湾次期総統に迫る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

被災者の中でも重傷だった洪家益は、両足をなくし20回以上の手術を経てようやく退院した。

賴清徳はこの時すでに行政院長(首相に相当)に就任していたが、洪家益に連絡し、自らお見舞いに行くと伝えたのだ。また、その際、補佐官らには病院にはメディアが入らないように伝達したという。政治家の単なるパフォーマンスでないことを意味していた。

首相になっても被災者に寄り添い続ける

未曾有の経験をした洪家益は、退院後、新たな仕事を見つけられずにいた。そんな悩みを聞いた賴清徳は、洪家益に本を書くように勧める。

同時に台南南瀛農産物取扱会社でフルーツ販売員として働くことも提案したのだった。洪家益は賴清徳について次のように語る。

「私の初めての中継販売はトマトでした。賴副総統は忙しい中、時間を作ってやってきて、中継中はずっとそばにいてくれました。中継が終わると、今度は生産地まで一緒に撮影に行ってくれて、その日のほとんどの時間は私と一緒に過ごしたのです」

「賴副総統は本当に人がすばらしいです。心の底から私の事を思ってくれているのがわかります。彼のやさしさを私一人で独り占めするのはもったいない。もっと多くの人に知ってもらいたいです」

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事