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中免で乗れるハーレー新型「X350」ヒットの予感 日本向け市販車として過去最小排気量モデル

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  • 宮城 光 モビリティスペシャリスト
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ボディサイドのハーレーダビッドソンとX350という文字(写真:三木宏章)

しかし、それらのマシンは、ガソリンエンジンの進化ともいえる波にのっとった大排気量で大トルク、大きなことが豊かとされていた時代を象徴するマシン群だ。もちろん、ハーレーダビッドソンのブランディングにおいて、それらは重要なことではあるが、現在のヘビーユーザーの高齢化に伴う大型車からの離脱、また新しい世代にとっては前時代から続く「ハードルの高いブランド」というイメージもあり、新しいマーケティングが必要となった。

そう、ハーレーダビッドソンは完全に「ネクスト・ジェネレーション」にターゲットを絞り、今までとは違うバイクを作り上げたのだ。それが今回の新型X350となる。

伝統的なスタイリング

X350のリアビュー(写真:三木宏章)

外見こそ、お家芸ともいえるアメリカンフラットトラックレーサー「XR750」を彷彿させるアイコニックなデザインだが、新しいシャーシにコントローラブルな前後17インチホイール、倒立フォークなどを備える。さらに今では2輪車でも当たり前となったABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を備えたブレーキシステムは、フロントにデュアルディスクを採用することで、エンジン出力に対して十分な制動力が与えられている。

前後17インチホイールとなり、フロントブレーキはダブルディスクでABSを装備(写真:三木宏章)

フロントの倒立フォークはリバウンドの調整が可能。リヤサスペンションはスプリングプリロードとリバウンドの調整が可能で、2人乗り時の姿勢調整にも役立ちそうだ。シートは後端が幅広で、前方にむかって細身になっているので、777mmのシート高と合わせて極めて足つき性がよく、このあたりは安心の材料といえる。

シート高は777mmで足つきも良好なポジション(写真:三木宏章)

13.5L入る燃料タンクの膝まわりは、細身でシートとの一体感がある。一見するとヨーロピアンマシンのストリートファイター系ワイドハンドルのようにも見えるが、実際は意外なほどコンパクトなコンチネンタルハンドルで、手首が少し絞り込まれたアジアンフィットともいえる上体まわり。

ステップまわりは、少しばかり後退した「バックステップ」ぽいポジションで、なぜか懐かしく思えた。実際に走り出してしまえば、つま先をステップに乗せ、少し肘を締め、顎を引いたフォームが心地よい。

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【X350が問う、ハーレーダビッドソンの本質的価値】

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