「吉高由里子の大河」でもつきまとう"二の舞"不安 『光る君へ』、『いだてん』の過去を取り払えるか

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
吉高由里子(写真:週刊女性PRIME編集部)
この記事の画像を見る(9枚)

NHKの朝ドラと大河ドラマ。ともに「国民的」なドラマ枠とされるが、両方に主演した人は数えるほどしかいない。

それを達成しようとしているのが、吉高由里子だ。2014年前期の朝ドラ『花子とアン』でヒロインを務め、今年の大河『光る君へ』で主人公の紫式部を演じる。

「世界のニナガワ」がたじろぐ才能

昨年12月に行われた初回試写会では、

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

「ドクドク……ドクドクじゃないや、ドキドキ、ワクワクしています(笑)。ドクドクと血が出そうなくらい緊張もするし、楽しみでもあるし」

と、独特な表現で胸中を明かした。ただ、朝ドラと大河、両方をヒットさせるのはもっと難しい。『純情きらり』『篤姫』宮崎あおいくらいだろうか。『おひさま』『花燃ゆ』井上真央は、そこまでの評価を得られなかった。

ではなぜ、NHKは吉高にその難業を任せたのか。

宮崎や井上の場合は子役時代からの芸歴も加味されたのだろうが、彼女のデビューは高校時代。女優への憧れも「なかった」という。

しかし現在、彼女ほど女優力や女優らしさを感じさせる人はなかなかいない。古い人でいえば、大原麗子秋吉久美子桃井かおりみたいな雰囲気がある。雰囲気だけでなく、出世作の映画『蛇にピアス』ではヌードシーンを巡って大物ぶりを発揮。撮影に入る前、監督の蜷川幸雄に自分から裸を見せに行き、19歳にして「世界のニナガワ」をたじろがせた。

そのエピソードが示すように、彼女の成功にはさまざまな巡り合わせもプラスに働いている。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事