日経平均360円安、10日は2万円割れも 欧米市場に警戒感、今年初の3日続落

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
 6月9日、東京株式市場で日経平均は3日続落。下げ幅は360円超となった(撮影:尾形文繁)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落。下げ幅は360円超となった。前日の欧米株安を受け朝方から軟調に推移。アジア株の下落も嫌気された。年内の米利上げが視野に入るなど海外市場の先行きに不透明感が強まるなかで、後場には先物主導で下げ幅を拡大。3週間ぶりの安値水準で取引を終えた。3日間通して連続安となるのは今年に入って初となる。

日経平均の下げ幅は今年3番目の大きさ。終値は2万0100円を割れ込み、5月19日以来の安値となった。3日連続安は昨年12月29日─今年1月6日に4日続落して以来。

東証1部の値下がり銘柄数は全体の87%に上ったほか、業種別指数では水産農林、石油石炭、電気ガスを除く30業種が下落した。

前日の米国株は米連邦準備理事会(FRB)が早ければ9月にも利上げに踏み切るとの思惑を背景に主要3指数が下落。円安進行にも一服感がみられたことで、東京市場では外部環境を嫌気した売りが先行した。

メジャーSQ(特別清算指数)を今週末に控え、ボラタイルな展開が警戒されるなか、日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は60円近くにとどまるなどこう着した展開が続いていた。だが、後場後半に先物市場で大口の売りが出て一段安。内閣府が9日発表した5月消費者態度指数(一般世帯)が2カ月連続で低下したことなどを材料に、欧州勢の売りが出たとの観測もあった。

新興国市場ではインドネシアの主要株価指数が3%超の下落。上海株なども安値圏で推移した。「米雇用統計に対しては過剰反応の面もみられるが、相対的に割高感のあったエマージング市場が大きく崩れ投資家心理を冷やした」(高木証券・投資情報部長の勇崎聡氏)との見方も出ている。

個別銘柄では8日に自社株買いを発表した新日本空調<1952.T>がしっかり。サミット開催地の決定を材料に前日に急伸した三重交通グループホールディングス<3232.T>は、利益確定売りに押され大幅反落となった。

東証1部騰落数は、値上がり166銘柄に対し、値下がりが1652銘柄、変わらずが67銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20096.3 -360.89

寄り付き    20293.05

安値/高値   20095.48─20332.42

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1634.37 -27.62

寄り付き     1649.08

安値/高値    1634.13─1652.86

 

東証出来高(万株) 236680

東証売買代金(億円) 26627.57

 

(長田善行)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事