東洋経済オンラインとは
ライフ #M-1はじめました。

横綱相撲を取らなかった漫才師「さや香」の業 M-1創設者の視点で観た「M-1グランプリ2023」

8分で読める
  • 谷 良一 元吉本興業ホールディングス取締役
2/5 PAGES
3/5 PAGES

ファーストステージは1組目に女の子が転校生とばったり出くわすネタを披露した令和ロマンが来て、高得点スタートになってしまった。

シシガシラをはさんで、さや香のホームステイネタはさすがのできだった。そのまま1位通過したのは妥当だろう。

そのあとで学校の怪奇現象のネタをやったカベポスターが意外に伸びなかった。笑う箇所が少ないネタなのと、あまりに高テンションのさや香の後だったのが響いたか。

マユリカの不倫ネタはぼくにはおもしろかったのだが、ここももうひとつ伸びなかった。審査員は全員90点以上を付けていたが、少しずつ足りなかったか。

6組目のヤーレンズの大家さんへの引っ越しあいさつのネタは高得点で、結果的に2位。12年目ということでテクニックの勝利だと思う。

変則ネタが多くて埋没した真空ジェシカ

次の真空ジェシカの「Z画館」もほんとにおもしろかったのだが、点数が伸びなかった。このへんは変則ネタが多かったので埋没してしまったか。ふたりのバランスが違うのかな? 声の調子、大きさ、雰囲気などすべてが違いすぎる。

ダンビラムーチョは歌ネタ。こういうコンクールで歌ネタは高得点を付けにくいという審査員の心理を読むべきだと思う。予想通り点数は低かった。

もっとそれを読むべきであったのは9番目のくらげ。ああいう記憶ものネタを、しかも、サーティワンアイスクリーム、サンリオ、口紅と同じパターンを3つ続けてやると高得点は付けにくい。2つ目3つ目に変化をつけないとオチの予想が付く。審査員も言っていたようにミルクボーイのアレンジになる。何かひねりがあるのかと思ったがなかった。結果最下位。でも力はあるので伸びるだろう。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数