大躍進の「Vチューバー」、意外と手堅い儲けの実態 大手事務所の時価総額は2000億円!UUUMと明暗

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矢野経済研究所の調査によれば、2023年度のVチューバーの市場規模は800億円を見込み、同人誌やトレーディングカードゲームの市場と同じ規模にまで成長している。

ただ、カバーの谷郷社長が「Vチューバーはいまだグッズ販売でしかうまく収益化できておらず、IP価値を最大化できていない」と話す通り、現状の市場規模は将来的なポテンシャルに対してまだまだ小さいという見方が多い。

アニメのように、キャラクターを活用したゲームの展開などが進めば、市場規模は一段と拡大する可能性がある。

英語圏を中心に海外でも人気拡大

昨今の海外でのアニメ人気拡大も、Vチューバービジネスを展開する企業にとって追い風だ。「アニメキャラクターがまるで生きているかのように感じられるコンテンツとして、海外でVチューバーが支持されるようになっている」(カバーの谷郷社長)。

ANYCOLORとカバーはともに外国語で配信を行うVチューバーも複数抱えており、英語圏を中心に急速に人気が高まっている。両社に続く“第三極”とされるBrave groupも、2023年だけでアメリカ、イギリス、タイ、中国の4カ国に現地法人を設立するなど、海外展開に本腰を入れる。

アニメに続き、Vチューバーは日本を代表するエンタメコンテンツとなれるのか。ファンや投資家から並々ならぬ期待がかけられている。

髙岡 健太 東洋経済 記者

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たかおか けんた / Kenta Takaoka

宮崎県出身。九州大学経済学部卒。在学中にドイツ・ホーエンハイム大学に留学。エンタメ業界担当を経て、現在はM&Aや金融業界担当。MMTなどマクロ経済に関心。

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