ディーン・フジオカ、鬼気迫る演技の裏にある思い 「正直不動産2」ではタップダンスも

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――確かに(笑)。

フジオカ:こういう無茶苦茶なことをやってきて、もちろん今後はどうなるかはわからないんですが、それでも今のところは無事に生きているヤツもいるわけで。結果としてそうなったらいいなという話なんですが、『正直不動産2』を見てくださる人の中に、もしも今何かに悩んでいたり、生きづらいなと思いつめている方がいたら、「ディーンでもどうにかなったんだから、自分も何かまだできることがあるのかもしれない」と思ってもらえたらいいなと思います。

神木の存在を通して、見ている方の背中を押せたら

――それは素敵なことですね。

フジオカ:もちろん、肩の力を抜いて『正直不動産2』を純粋に楽しんでもらえるだけで嬉しいです。不動産屋というのは、誰しも人生で最低3度はお世話になるとも言われていますよね。その際に少しでも役立つ情報をお伝えできたらいいなと思いますし、不動産という難しい話がドラマという形であることで、視聴者の頭にスッと入っていく、その一翼を担えたらと思います。

ディーン・フジオカさん

――今日、お話をさせていただき、改めて神木役がディーンさんでよかったと思いました。最後にディーンさんが思うドラマの見どころを教えてください。

フジオカ:ドラマでは原作同様、神木がブッ飛んで、わけのわからないことをします。本当に極端で突拍子もない奇妙なキャラクターなので、きっと視聴者の方は神木を見て笑ったり、不思議に思ったりすると思います。ただ、物語が進行するうちに、時にはすごく胸が痛くなったり、共感してもらえたりすることも起こるはずです。

気づいたら神木の存在を通して見ている方の何かが成就したり、抱えていた何かが溶け出したり、願わくは前へ進む一歩、その背中を押す形になったらいいなと思います。そういうラストが待っていると僕は感じているので、どうぞ最終話まで『正直不動産2』をお楽しみください。

(取材・文 / 水野光博 撮影 / 三輪憲亮 ヘアメイク / 荒木美穂)

(プロフィール)
ディーン・フジオカ

俳優・ミュージシャン。2005年香港映画『八月の物語』の主演に抜擢され俳優デビュー。その後、台湾の多くのドラマ・映画に出演する。2015年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の五代友厚役で人気を博し、『ダメな私に恋してください』『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』等に出演。『正直不動産2』では、主人公永瀬の最大の敵対者・神木涼真を演じる。
水野 光博 ライター(脚本)、漫画原作者

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みずの みつひろ / Mitsuhiro Mizuno

ライター。『正直不動産』脚本担当。漫画原作担当作品に、『Deep3』。漫画脚本担当作品に、『ちいさいひと 青葉児童相談所物語』、『新・ちいさいひと 青葉児童相談所物語』など。

 

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