縁切り神社の「絵馬」にプライバシー保護の波 絵馬の内容や本名を隠せるよう神社も配慮
確認したところ、9割以上の絵馬にはシールが貼られていました。
とはいえ、シールの外にまで「死ね」など、攻撃的な言葉がはみ出しているまがまがしいものも…。
シールを貼っていない絵馬には何が書かれているのでしょうか。
11月に書かれたばかりの絵馬には、旧ジャニーズ事務所のタレントらに「悪縁は切れる」と応援メッセージを送るものもあります。
ある絵馬には「〜〜に住む●●」(男性の人名)に対する恨みつらみがビッシリ書かれており、その男性だけでなく将来産まれる子どもの不幸まで願われているではありませんか。
男性の名前が珍しいものだったので、ネットで検索すると同姓同名の男性が顔写真付きで登場するブログがヒットしました。
本名をフルネームで書きたい参拝客も
読んでいるとつらくなるような内容のものばかりではなく、「野良猫が空腹と寒さから一生苦しむことがないように」といった優しい思いがうかがえるものや、「独身との縁を切りたい」という切実な思いの絵馬もありました。
訪れた人たちは、絵馬のシールをどう受け止めているのでしょうか。
50代母親とやってきた20代女性は、恋愛の悩みについて書いていました。
「シールは必要です。私は絵馬に本名をフルネームで書く派なので、他の神社などでも同様のシールがあるとうれしい。イニシャルで書いても、気持ちが乗らないんです」
知人と一緒にやってきた別の20代女性は「会社の上司との悩みを書きました。事前にネットで調べて、ここにはシールがあると知っていたので来ました。名前を書いて、ネットやSNSに流されたらイヤです」と話します。