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650馬力「IONIQ 5N」でヒョンデは何を目指すか? オソロシイほどの走りが見せる「新たな顔」

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「Nの名は、私たちがR&Dセンターを置く韓国のナムヤンと、テクニカルセンターがあるニュルブルクリングの頭文字。Nのマークもニュルブルクリングのシケインをアイコン化したものです」

ヒョンデでヘッド・オブ・Nブランド&モータースポーツの肩書きをもつティル・ワルテンバーグ氏は、私にそう説明してくれた。

「Born In Namyang, Honed At Nurburgring=ナムヤンで生まれて、ニュルブルクリングで育った」が、Nブランドのホームページで掲げられたスローガンだ。

「しかし……」と、5Nの開発を指揮したヒョンデのエグゼクティブテクノロジカルアドバイザーのアルベルト・ビアマン氏は言う。

フロントグリルやホイールセンターなど、さまざまな部分に「N」のエンブレムがつく(写真:Hyundai Mobility Japan)

「私はクルマを開発するスタッフをオーケストラにたとえるのですが、今回はハイパフォーマンスのBEVをこれまでなかったコンセプトで作りあげるのが目的だったので、新しい楽器で新しい曲を奏でる能力を持ったスタッフが必要でした」

目指したのはAC/DC+BTS

韓国の南、ヨンアムにある韓国インターナショナルサーキット(F1も過去3回開催された)での試乗会において、ビアマン氏は「高性能BEVを作りたい、作るべきだ」という構想から実際にプロジェクトにGOが出たときのことを語る。

「そのとき、スタッフに説明したのは(5Nという)“曲”を演奏できるのは、AC/DCとBTSと合体させたようなミュージシャンだ、ということでした(笑)」

ビアマン氏らの構想はユニークだった。なにしろ、「エンジンで走るレースカーと同様の興奮をもたらしてくれるBEV」というものだったのだ。

インテリアはモダンリビングのような雰囲気から一変して、バックスキンなどを使ったブラック基調で、かつバケットタイプのシートまで備わる(写真:Hyundai Mobility Japan))

「これからは電動化の時代です。私たちは単にファン・トゥ・ドライブなBEVがほしかったのではありません。電動化の時代の高性能車における、新しい基準を作り上げたかったのです」

ベースは、車名のとおりIONIQ5。シャシーの溶接と接着ポイントを42カ所増やし、トルクが増強された分だけモーターとバッテリーのマウントを補強。さらに、前後のサブフレームの強度も上げている。

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