さとうほなみ「俳優×ミュージシャン」への本音 もともと役者として小学生から活動していた
世のオヤジを代表して作家の樋口毅宏さんが時代の先端を走る女神たちに接近遭遇! その素顔に迫る連載。第26回目のゲストは、女優のさとうほなみさん。と言われてすぐに顔が浮かばない方も、バンド「ゲスの極み乙女」のドラマーほな・いこかさんと言えばわかりますよね。そうなんです。さとうさんは俳優とミュージシャンの二刀流!
実はさとうさん、「ゲスの極み乙女」のドラマーとしてデビューするずっと以前、小学生時代から女優として活動。バンドのブレイク後は音楽活動が中心でしたが、2017年から「俳優さとうほなみ」としても本格的に活動を始め、ここ数年は映画やドラマなど多くのヒット作に出演されているのです。
11月10日に公開となる映画『花腐し』では、綾野 剛さん演じる前彼と柄本 佑さん演じる元彼という二人の男性に惚れられるヒロイン・祥子として、見事な存在感を放っています。表現者として類稀なる才能をもつさとうさんの本音に樋口さんが迫ります!
「“俳優さとうほなみ”に、まんまとだまされました!」(樋口)
樋口毅宏さん(以下、樋口):僕は「俳優・さとうほなみ」を知るのが遅くて、去年、映画『愛なのに』を見て初めて知ったんです。何も知らずに「ゲスの極み乙女」のドラマーの方がビジネスで出ているんだと思って観ていたら、映画の中で一番勝っていて、ここまでやるのか!って本当に驚きました。
さとうほなみさん(以下、さとう):そうだったんですね。ありがとうございます。
樋口:そして今作『花腐し』、観せていただきました。1人の女性を介して男性2人の友情を描くというピンク映画へのオマージュがありましたね。さとうさん演じる売れない劇団の女優・祥子は、とても男の手に負えるような女性ではなかったわけですが、栩谷(綾野 剛)と伊関(柄本 佑)という2人の男は、自分は彼女のことをすべて知っているとそれぞれに思い込んでいた。男を代表して言わせていただくと、男は馬鹿で「俺は愛する女のことはちゃんと知ってる」と思っているんです。もちろん大いなる勘違いなんですが。
さとう:アハハ(笑)。