販売台数も期待外れ「EV市場」に広がる不安の正体 早くも過当競争に突入、大投資は大丈夫か?

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EV需要の停滞に不安を募らせ、GMやテスラが投資計画を先送りしているという(写真: Ross Mantle/The New York Times)

通常であれば50%の販売増は非常に良い業績とみなされる。だが、アメリカでは電気自動車(EV)の第3四半期(7〜9月期)販売台数が前年比50%増になると、失望感が広がった。

自動車メーカーやアナリストはもっと良い数字を期待していたからだ。自動車メーカーの幹部は浮かれるどころか、EV需要の停滞に不安を募らせ、新モデルの開発や工場建設に数百億ドルを投じる計画を疑問視するようになっている。

GMやテスラが投資計画を先送り

10月中旬以降、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、テスラは投資計画の先送りを発表。その理由として、売り上げの失速や経済に下振れの兆候が出ていることを挙げた。

排ガスを出さないゼロエミッション車の販売を促進することで気候変動に対処するバイデン政権の計画に打撃となる動きだ。連邦政府がEV購入者に与えている巨額の補助金が、政策当局が望んだような効果を出しているかどうかにも疑問符が付いた。

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