CESやSXSWを目指し変貌を図る自動車ショーの姿 ジャパンモビリティショー2023が見せたもの

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同じ東展示棟の7・8ホールは、1〜6ホールから進むと右にキャンピングカー、左奥にモータースポーツ車両の展示があり、それ以外はベンチャー企業が集結。マイクロモビリティからドローンまで、ジャンルを絞って尖った提案をする会社が多く、JMSを認識できる場になっていた。

その中で電動パーソナルモビリティのWHILLは、一歩進んだプロモーションをしていた。「WHILL SPOT」と名付けたモビリティのレンタルサービスを用意していたのだ。

筆者も試しに利用したWHILL SPOT(筆者撮影)
筆者も試しに利用したWHILL SPOT(筆者撮影)

筆者もプレスデー2日目にお借りして東1〜6ホールを回ってみたところ、歩数は1日目の3分の1に。足腰の弱い人には、ありがたい存在に思えるはずだ。

このサービスは、以前から空港や病院、テーマパークなどでレンタルサービスをしてきた同社の経験が生きているとも言える。次回は多彩なパーソナルモビリティが乗れるような環境に発展していってほしいと思った。

愛知県の出展に感じる可能性

WHILLの近くには、愛知県がブースを構えていた。「ジャパン」を冠するショーならではだ。同県では今年5月に「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」を立ち上げ、エアモビリティの社会実装の早期化、自動運転車両との同時制御などを推進していくとしており、今回はエアモビリティの3機を展示した。

このうち世界初公開となったのが、プロドローンの物流用高ペイロードドローンだ。

50kg積載で50km飛行可能なカーゴドローンmSORA-MICHI(筆者撮影)
50kg積載で50km飛行可能なカーゴドローンmSORA-MICHI(筆者撮影)

「空飛ぶ軽トラ」の愛称のとおり車輪がついており、地上を物流ロボットとして走行可能とのこと。来年度に実証実験を始めるとのことだった。

新しいモードの物流が実現するかに注目したいし、次回以降は他の県や地域も、その特性を生かしたモビリティブースを構えてほしいと思った。JMSは東京モーターショーと違って「東京」と名乗っていないので、ショーそのものが名古屋や大阪で行われる可能性もある。それもまた面白いだろう。

西展示棟は1階に主催者展示「東京フューチャーツアー」とスタートアップ、トークセッションのスペースがある。

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