イオン、株主総会でメディア報道に過剰反応 岡田社長が日経の記事を「痛烈批判」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
5月27日に開催されたイオンの株主総会。今年は1800人以上の株主が詰めかけた(千葉・幕張メッセ)

「日経はあまりに経済紙とは思えない記事を書いている」――。

5月27日に行われたイオンの株主総会。岡田元也社長が日本経済新聞と日経ビジネスの取材や編集姿勢について、珍しく痛烈に批判する場面があった。

大きな混乱もなく、総会が終盤に差し掛かったとき、ある株主が「日経のイオンのトップバリュ記事はどうかと思う。粗製乱造、陳腐化などと書く、悪意ある日経メディアへの対抗措置をどう考えているのか」、との質問が出たときだった。

これまで淡々と株主からの質問を聞いていた岡田社長の顔色が変わり、語気を強めて、日経グループへの不満をブチ上げたのだ。

トップバリュへの発言に納得せず

事の発端は、日経ビジネスが4月下旬に発売したイオン特集と、それに関連して報じた日経デジタル版等での記事である。

イオンがPB(プライベートブランド)「トップバリュ」を4割弱削減へと報じ、岡田社長が「もうトップバリュなんてやめてしまおうか」と語ったとする、センセーショナルな見出しや記事内容だ。それらについて岡田社長は「日経ビジネスから私は何も聞かれていない。答えた覚えもない。イオン改革の観点から取材申し入れはあったが、それを信じたのが間違いだった」と指摘した。

ただ一方で、今後の対応については、「どのように社会に真実を訴えていくかだと思う」と、語るにとどめた。

次ページ今期の業績回復には強気
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事