原発事故で外国人従業員が大量帰国した外食産業の動向、リンガーハットではすぐに復帰
同社では外国人の教育を、震災以前からかなり重視していた。「約2年半前から言葉、特に敬語の使い方をロールプレイイングで研修している」(同社)。外国人従業員への研修をしっかり行う企業では、店舗への忠誠心が高まり、職場復帰が早まったようだ。
外食業界の中では、「サンマルクカフェ」等のサンマルクホールディングスのように、元々外国人従業員の採用を原則禁止としている企業もある。同社の片山直之社長は「日本は入国審査の責任を企業に押しつける制度になっている。われわれはその責任を負うことはできない」とスタンスは明解だ。
これから日本企業は多くの外国人を雇うようになるだろう。外国人従業員の数が多くなると、その状態に慣れてしまって、外国人従業員への配慮を忘れてしまうこともある。日本語を話し、日本の習慣に慣れているように見えても、外国人従業員が日本人従業員とまったく同じ立場にあるわけではない。震災によって、外国人への研修やサポートが重要であることが明確になった。
(二階堂 遼馬 =東洋経済HRオンライン)
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