茨城「本当に魅力最下位?」注目すべき意外な実力 人口増加率日本一のつくば市、ロケ地1位の人気ぶり
茨城県の魅力の高さを物語るわかりやすいデータもある。映画やドラマのロケ地として圧倒的な存在感を放っているのだ。
少し古いデータになるが、2015年11月16日付の日本経済新聞が全国のフィルムコミッションが過去5年間にロケを誘致した映画の作品数を集計して紹介している。
断然の1位になったのが「いばらきフィルムコミッション(FC)」で作品数は264。2位の「沖縄フィルムオフィス」の54を圧倒している。「いばらきFC」は20年以上も前から茨城県が運営し、各市町村のFCと連携しているのが最大の強みだ。
しかも東京から日帰り圏にあること、海、山、農村地帯、ショッピングモール、空港など現代劇、時代劇を問わず作品の舞台としての多彩な顔を持っていることが人気の背景にある。
『VIVANT』のロケ地に
最近大きな話題となったドラマ『VIVANT』(TBSテレビ)では、三の丸庁舎(水戸市)、筑波海軍航空隊記念館(笠間市)、県営ライフル射撃場(桜川市)などで撮影が行われた。
いばらきFCのサイトに掲載されている最近のロケ情報には、支援作品やエキストラ募集の作品が列挙されている。映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(12月8日公開 主演・福原遥、水上恒司)では、ロケ地として行方市の旧北浦三育中学校、市立小学校跡地、つくばみらい市のワープステーション江戸が記載されている。
CM撮影の場としても人気で、JR東日本の「大人の休日倶楽部」(出演:吉永小百合)のロケ現場は、北大路魯山人の旧宅を移築した「春風萬里荘」や笠間稲荷神社(いずれも笠間市)などとなっている。
過去作品では世界的な人気を誇るネットフリックスの作品もある。8月に配信された映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(赤埜衛二、白石麻衣ほか)は、こまちパラグライダースクール(土浦市)、アクアワールド(大洗町)がロケ地となった。こうした多彩なロケ地の魅力が制作陣を惹きつけるのだろう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら