あなたにも出来る!社労士合格体験記(第31回)--数字と行政官職名を覚えよう!
2006年は戌(いぬ)年で、私は48歳を迎える年男でした。元日の特別番組が終わって、2日に名古屋の実家に帰ると、両親が今年は「伊奴(いぬ)神社」の縁起が良いと盛り上がっていました。実家の近くにありながら不覚にもそれまで知りませんでしたが、なんと673年(天武2年)建立の由緒ある神社でした。
そこで「年男の今年こそ資格を取るぞ」と祈願に訪れてみると、境内は大勢の参拝者であふれて身動きがとれません。名古屋では、例年熱田神宮が全国参拝ランキングに名を連ねますが、敷地の人口密度からいえば、それに匹敵するにぎわい。御札やお守りなどもほとんどが売り切れ状態です。
ニュースによれば正月3が日だけで、例年の5倍に当たる13万人が初詣に訪れたとのこと。ちなみに翌年以降は戌年のような混雑はなくなりましたが、自分の干支にあやかって毎年参拝するのがお正月の恒例になりました。
昨年の厄落としに秘湯巡り
1月半ばには1週間の冬休みが取れました。吉方位を夫婦で考えた末、行ったことのない東北の秘湯巡りに決定。「ふたりの北東北・函館フリーきっぷ」を手に、当てのない4日間の気ままな旅へ。この年は積雪量が多く、雪深い東北の自然と温泉をたっぷりと楽しむことができました。
1泊目は青森県の酸ヶ湯温泉。八甲田山はふぶいていましたが、宿は暖かくとても静かでした。千人風呂は混浴ですが、全体に湯気が立ちこめ、真剣な湯治客が多いため、まったく違和感がありません。
2泊目は日本海との一体感が味わえる不老不死温泉。青春18切符で、全国の温泉を回っているという、熟年男性社長と出会ったことで、温泉は奥が深いと我々も触発されました。
3泊目は、秋田経由で乳頭温泉郷へ。キャンセルでもあったのか、人気の鶴の湯温泉が直前予約できて、妻もニンマリ。田沢湖駅からバスを乗り継ぎ、雪道を奥へ奥へと入ると、そこはまさに日本の原風景。素朴なたたずまいや、底からポカポカと湧き出てくる温泉に心洗われる思いでした。ここで「日本秘湯を守る会」のスタンプ帳を見つけました。
思いつきで日本縦断
そして、4日目は乳頭温泉郷で数軒かかり湯をして、帰途につく予定でした。ところが、この年の大河ドラマ「功名が辻」を見ているときに、突拍子もないアイデアが浮上。残りの休みで、山内一豊ゆかりの地、土佐24万石にも行ってみようということになりました。