南アフリカの悪名高い人種隔離政策であるアパルトヘイトの終焉を経て、初の黒人大統領となったネルソン・マンデラは1994年の就任演説で、多様な民族や文化が融和した国家を「レインボーネーション(虹色の国)」と言い表した。宗教も言葉も異なる多民族国家を束ねるものの1つが、ラグビー代表チーム「スプリングボクス」だ。
アパルトヘイト「最後の日」である91年6月16日、南アのスラム街に生を受けたのが、128年の歴史を持つ代表チームで初の黒人主将となるシヤ・コリシだ。2019年のワールドカップ(W杯)日本大会ではチームを優勝に導き、フランスで開催中の今大会でも主将を務める。
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