クラウドファンディングは「映画の種」だった 片渕須直監督がクラウドで資金を集めた理由

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来年の秋には公開させたい

――完成はいつ頃を予定しているのでしょうか?

基本的には来年の夏までくらいには作り、秋には公開したいと思っています。今年の夏は終戦70周年という節目の年ではあるのですが、それにちなんだ作品はたくさんあるわけで。71年目も大切じゃないかと思うんです(笑)。

――今回、クラウドファンディングサービス「Makuake」を導入してみて、そのメリットをどのように感じましたか?

普通は、映画というものは完成しないと宣伝しないんですよ。宣伝する“種”がないわけですから。

でも、クラウドファンディングというのは、映画を作るための種を集めましょうという話なので、作り手としては出来上がってもいないのに調子のいいことを言っていたら、後から自分の首を絞めることにもなりかねない(笑)。

とはいえ、映画を作る前から注目してもらえるのは、非常に大事な気がします。出来上がってからもできることは限られてしまう。結局そこまでは、宣伝するものが何もないから、雑誌にもタイトルを載せるくらいしかできない。そうするとなかなか一般の方のアンテナに引っかからないですよね。ですから作る前からお客さんに興味を持ってもらうということは作品にとっても良い結果につながると思っています。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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