TV番組で重宝｢小峠とアンガ田中｣にある共通点 どこでも必ず笑いを生み出す2人の類似点とは
このあたりから「小峠なら何とかしてくれる」という信頼が生まれ、ベテラン芸人の隣を担う“MC横”を任されるようになったのではないか。実際、様々な番組で顔を見せるようになり、2021年からは『キングオブコント』の審査員も担うようになった。
同じように、田中も先輩・後輩を問わず同業者から慕われる印象が強い。『クイズ!ヘキサゴンII』（フジテレビ系・2005年～2011年終了）では島田紳助、『落下女』（日本テレビ系・2005年～2006年）でバナナマン、おぎやはぎ、元ラーメンズ・片桐仁らと共演。
前述の『潜在異色』では、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、ドランクドラゴン・鈴木拓、南海キャンディーズ・山里亮太らにイジられつつリーダー的な役割を担当。その後、あらゆる立ち回りでバラエティーに露出しつつ、『にちようチャップリン』（テレビ東京系）シリーズでウッチャンナンチャン・内村光良らと共演し、ネタ分析で存在感を示す。
その一方で、『有吉ぃぃeeeee!』（テレビ東京系）や『有吉の夏休み』（フジテレビ系）といった番組で有吉弘行と共演し、“イジられキャラ”もキープ。『アメトーーク！』（テレビ朝日系）では体を張った芸風で爆笑を誘い、『ABCお笑いグランプリ』といった若手の賞レースで審査員も担当する人気芸人となった。
必要とされる芸人像を体現する2人
小峠、田中、ともに全方位の活躍ぶりだ。毎年のように単独ライブを開催し、ネタを作り続けるスタンスも共通する。職人的でありながら、どんな共演者とも馴染む柔軟性も兼ね備えているからこそ、オファーが絶えないのだろう。
加えて、2人にはひと癖ある相方がいる。小峠の相方である西村は、キャンプ好きが高じて趣味関連の仕事で活躍中だ。自身のYouTubeチャンネル『CAMP西村チャンネル』だけでなく地方局でもレギュラー番組を持ち、マイペースな言動からたびたびバラエティーにも顔を出す。
田中の相方、山根良顕はコンビで『元就。』（RCCテレビ）や『となりのスゴイ家』（BSテレ東）といった番組に出演しつつ、ラジオで個性を発揮している。どんなテーマであれ、思ったことを率直に口にするスタンスは聴いていて痛快だ。今後、テレビでもスポットが当たるかもしれない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら