2つの「Apple Watch」に搭載された注目の新機能 25%電力消費を抑え、「ダブルタップ」に初対応

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引き続き、Apple Watch Series 9のバッテリー持続時間は18時間のままだが、装着して数日過ごしてみると、大きく向上していることに気づかされる。

45mmケースで常時点灯オフにすると、月曜日の朝から火曜日の夜までつけっぱなしでも安心してつけられる。充電が面倒という人や、睡眠計測に生かしたいという人にとっても、より充電やバッテリーを気にするストレスなく使うことができるようになる。

そのメリットを生かし、Apple Watch Series 9では、有機ELディスプレーパネルとバッテリー持続時間をそのままに、これまで1000ニトだった最大輝度を、昨年のUltraと同じ2000ニトに引き上げることに成功した。Ultra 2は、2000ニトを3000ニトに引き上げ、屋外での視認性を大きく向上させた。

情報を高圧縮する「モジュラーUltra」の魅力

Apple Watch Ultra 2と共に新たに登場した文字盤が「モジュラーUltra」だ。Ultra 1でも利用することができる。大きなディスプレーの外周の両サイドを用いてグラフィカルな情報表示を行いつつ、7つのコンプリケーションを配置し、必要な情報や機能を凝縮する文字盤だ。

Apple Watch Ultra 2で新しく利用できる文字盤「モジュラーUltra」(筆者撮影)

あらかじめ3つのテーマが用意されており、ランニングやバイクなどにすぐにアクセスできる「エンデュランス」(持久力)、高度やコンパスなどの表示が便利な「アドベンチャー」、そしてマリンスポーツ向けの「オーシャン」が用意される。これはApple Watch Ultraとともに用意されたバンドのテーマとも合致する。

例えばコンプリケーションの数を減らして文字盤の数字を大きくしたり、数字のフォントを変えたり、カスタマイズ性も高いため、Ultraユーザーは好みの文字盤作りもとても楽しめそうだ。

Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2には、新しい操作方法「ダブルタップ」が加わった。親指と人差し指を素早く2回つまむ動作をすることで、画面に触れることなく、片手で通知や通話などの操作に応答することができる機能だ。

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