週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

元テレ東Pの「佐久間宣行」が支持され続ける背景 ネトフリや地上波での新番組も手がけている

8分で読める
  • 鈴木 旭 ライター/お笑い研究家
2/4 PAGES
3/4 PAGES

佐久間が今も手がける『ゴッドタン』からも、“テレ東らしさ”は垣間見える。

同番組のヒット企画と言えば、「キス我慢選手権」と「マジ歌選手権」になるだろう。

この「○○選手権」というタイトルは、駆け出し時代の佐久間がAD・ディレクターとして参加した『TVチャンピオン』の影響が大きいようだ。前述の著書『できないことはやりません』の中で、佐久間はこう語っている。

「どうやら無意識のうちに、自分の勝負企画には大好きだった『TVチャンピオン』の定番タイトルだった『――選手権』と名づけるクセがついてしまったようです。それだけ、この番組は僕にとって宝物のような時間だったのです」

好きなものを企画に盛り込む

もう1つ、番組のDVD化や映画化、ライブイベント化とコンテンツの可能性を広げた点も見逃せない。これは面白い番組作りを続けるため、最初からスポンサー以外で局の利益を上げようと考えた結果だという。

「テレビ東京としては初めての試みだったけれど、お笑いブームがはじまりつつあったことや、個人がDVDを買う文化が浸透してきたことから需要があると仮説を立てて社内『第1号』を目指した。読みは当たった」(佐久間宣行著『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)より)

『ゴッドタン』の第3弾DVDからHMVとローソンが専売するようになったことも好調な売り上げを後押しした。番組を放送していない地域のコンビニでも宣伝・販売されたからだ。

こうした佐久間の狙いは、コロナ禍における『あちこちオードリー』のオンラインライブでも功を奏することになる。「社内で最初に手がける」というモチベーションが、彼の大きな武器となったのは間違いないだろう。

何よりも「好きなものを企画に盛り込む姿勢」こそ、佐久間が手掛けるコンテンツの真骨頂だ。

『ゴッドタン』なら、レギュラー、準レギュラーの芸人やタレントはもちろんのこと、グラビアアイドルやセクシー女優、シンガーソングライターや劇団員、お笑いライブ制作会社の代表など、幅広い出演者が登場する。

次ページが続きます

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象