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イオン、密かに進む「トップバリュ」大刷新の全貌 コロナ後見据え、「価格一辺倒」から脱却図る

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イオンがPB「トップバリュ」の大刷新に動いている。物価上昇を受けPBの支持が高まる中、イオンはトップバリュをどう変えようとしているのか。

今年6月、イオンの店頭に並んだ「ジョイナッツ キャラメルマキアート」(記者撮影)

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イオン本社(千葉市)の近くにある、イオントップバリュ株式会社(TV)の会議室。試作品を持った社員が、入れ替わり入ってくる。会議室中央に座り、冬に発売予定の総菜を試食しているのは、土谷美津子TV社長だ。

開発担当者の説明に相づちを打ちながらも、突然遮り「すっごく美味しいんだけど、(パッケージ案の)絵を見て想像していたのと違う。このイメージでは買わないかな」と鋭く意見した。

イオングループのプライベートブランド(PB)、「トップバリュ」の商品は、月に2日間開催されるこの「開発会議」を通過しなければ発売されない。土谷社長はすべての新商品を試食する。「ダメ出しするのは2割程度。これでも『業績』はよくなってきたほうですよ。担当者も必死だが、一日中食べ続けるこっちも大変」(土谷社長)。

インフレ下のPBブーム

いま、最大手のイオンをはじめとしたスーパー各社が、PB商品の強化に動いている。PBは同品質のナショナルブランド(NB)製品と比べ、一般的に価格を安く抑えている。昨年からの物価上昇を受けて、消費者の間で価格の安いPBにシフトする動きが広がっている。

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