アルコールが女性に与える「男性とは違う影響」 調査で発覚「女性の飲酒関連死」が増えている

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また、アルコールが女性に男性とは違った影響を与える点にも注目する。女性は男性に比べると体格・体質的にアルコールの血中濃度が高くなりやすく、健康上の問題につながりやすい。

女性はうつ病や不安のリスクも高く、とりわけ新型コロナ禍を耐え抜くためにアルコールに頼った可能性があると話すのは、国立アルコール摂取障害・依存症研究所のジョージ・クーブ所長だ。高齢の女性はパートナーよりも長生きすることが多く、孤独感に陥りやすい。

カラーエ氏によると、高齢女性の死亡率が高いのは、飲酒が生涯を通じてもたらすダメージに起因している可能性もある。65歳以上の女性は、若い女性ほどアルコールを消費していないかもしれないが、何十年と慢性的に続けてきた飲酒の影響に苦しんでいる可能性がある。

飲酒で人間関係も台なしに

どんな人でも飲酒量を減らせばメリットがある。近年の研究では、軽い飲酒であっても健康に深刻な影響を与えることが、一段と明白になってきている。

長く飲酒を続けてきた人でも、現在の飲酒量を抑えることでリスクを減らすことができると、ジョンズホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のジョハネス・スルール准教授は言う。

アルコール摂取量を評価し、飲酒を減らしたりやめたりする計画を立て、専門家の支援を求めるべきかどうかを判断するのに役立つものとして何人もの専門家が推奨しているのが、「Rethinking Drinking(飲酒を見直す)」という国立アルコール摂取障害・依存症研究所の手引きだ。

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