酷暑の夏、停電・断水からペットの健康を守る方法 特に注意したいのが「熱中症」疑われる症状は?

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厚生労働省によると、成人が1日に必要とする水分量は2.5リットル(年齢や体重で異なる)とされています。犬や猫が必要とする水分量は体重1kg当たり50ミリリットルです。例えば、「人+5キロの犬」に必要な水分量は、2.75リットルになります。

そして飲料用水とは別に、生活用水として常に浴槽やバケツに水を貯めておくことを習慣にするといいでしょう。断水が長引くことも視野に入れて、7日間以上しのげるような用意をしておくことをお勧めします。

停電・断水時に愛犬・愛猫を守る

停電・断水時に愛犬や愛猫の命を守れるのは、飼い主しかいません。猛暑の中の停電は、とにかく室温との戦いになります。前述した備えにより電源を確保して家電を使用し、こまめに水分補給をして、できるだけ涼しく過ごせるように下記のような工夫をしてあげましょう。

涼しく過ごせる工夫
□ 窓を2カ所以上開けて、風が通るようにする(防犯対策も忘れずに)
□ 水はいつでも飲めるように複数個所に置く
□ 日の当たる窓はカーテン、シェードなどを閉めて室内温度の上昇を防ぐ
□ 玄関、浴室などタイルがある冷たい場所に移動させる
□ 冷却用の服やマットを常備して使用する
□ 濡れたタオルやバスタオルで、耳、足の付け根、首を冷やして体温上昇を防ぐ
□ 凍らせたペットボトル、保冷剤(割って使う使い捨て保冷剤もある)を常備して、タオルを巻いて脇や股を冷やして体温上昇を防ぐ
□ 車がある場合は車のエアコンをかけて車内にいさせる
□ 停電・断水をしていない家族や知人、あるいはペットホテルに預ける

ことわざの「備えあれば憂いなし」は、「いざというときに備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても心配することはない」という意味です。愛犬・愛猫を守るために、どう備えるか。自然災害を身近にとらえて、考えてみることが大切です。

阪根 美果 ペットジャーナリスト

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さかね みか / Mika Sakane

世界最大の猫種である「メインクーン」のトップブリーダーでもあり、犬・猫などに関する幅広い知識を持つ。家庭動物管理士・ペット災害危機管理士・動物介護士・動物介護ホーム施設責任者・Pet Saver(ペットの救急隊員)。ペットシッターや保護活動にも長く携わっている。ペット専門サイト「ペトハピ」でペットの「終活」をいち早く紹介。豪華客船「飛鳥」や「ぱしふぃっくびいなす」の乗組員を務めた経験を生かし、大型客船の魅力を紹介する「クルーズライター」としての顔も持つ。

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