ゴディバの「630円モーニング」に震え上がった朝 高級感とお得さが両立、マーケ施策としても機能

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全てがリーズナブルという訳ではなく、ケーキは1000円超えのものも(筆者撮影)

私が訪れたのは、巨大ターミナル駅の地下街にある商業施設だったのですが、カフェチェーンと同じように、カウンターでセルフオーダーするシステムではあるのですが、入店しただけでリッチな気分になれる店づくりが徹底されています。

安さと高級感が高度にミックス

「ゴディバ」というブランドが持つ高級志向は、カフェでも健在です。広々とした店内は、ブルーグレーを基調としたシックで落ち着いた内装で、ベルベット張りのベンチソファ席や、包み込むようなデザインのハイバックシングルソファなど、大手カフェチェーンの店舗ではおよそ出会えそうにない、趣向を凝らしたリッチなインテリア。

50席ほどの店内は、テーブル席、カウンター席、シングルソファ席など、さまざまな人数での来店とシチュエーションに対応できるレイアウトで、ゆったりとスペースを設けて客席が配置されています。

座るとそれだけでホッとできて、ゆっくりと、美しいモーニングを食べていると、慌ただしい朝の駅ナカというのを一瞬忘れそうになります。

店内にはオリジナルデザインの自販機も設置されていました(筆者撮影)

一度利用すれば、「ゴディバ」そのものの好感度が爆上がりする。「ゴディバ カフェ」は、そんな魅力に溢れています。「ゴディバは高いから、めったに買わない」というお財布の紐締めまくり屋の私が、「今度贈答品が必要な際は、ゴディバで買おう」と、思ってしまうほどファンになったのでした。

人通りが多いターミナル駅にある、煌びやかだけどシックで美しい店舗は、前を通るだけで「ゴディバ」のブランド力を発信するプロモーションツールとしても有効でしょう。そして、恐る恐る入ってみると、そのお得さに驚き、商品力の高さを再確認し、贈呈品としての利用を考える……。

利用客たちを虜にする優秀なファン化促進ツールとしても優秀だなと感じつつ、「ゴディバ」のマーケティング力に震え上がった朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

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